おジャ魔女どれみ 第12話「大切なシャツの願い事」の感想~思いの強さ~

あなたは、何か思いの籠った品をお持ちですか?

キュアシィです。


それは他人から見たら大したことない物でも、あなたにとっては宝物。

その宝物、果たして魔法玉何個分なのでしょうか・・・?


さて、本日は第12話の感想を書いて行きたいと思います。一般的にここで、1クールになりますね。

そんな一区切りとなる12話ですが、今回は魔女界における物の価値を知る事になる回です。

概要

ある日のMAHO堂に来た男の子が、大切なお気に入りシャツと交換で、魔法グッズを交換していきます。

魔法問屋デラにそのシャツを見積もってもらうと、強い想いが込められていると知ります。

どれみたちは、その男の子の想いが何なのか気になり調べる事に。

果たしてその思いとは?

第12話のポイント

・魔女界における物の価値


物語は人間界の事ですが、1クールの区切りとしてちょうどいい箇所です。このアニメにおける魔法の定義を改めて見る事が出来る回でもあります。

それでは見て行きましょう。

第12話「大切なシャツの願い事」

芝山みさき

とある日のMAHO堂。どれみたちが魔法グッズを作っていると一人の男の子が来店します。

その子は、来店するなりどれみたちに以前配ってたチラシを見せて願いが叶うというのは本当なの?と聞いてきます。

どれみたちはお茶を濁します。男の子は、どれみたちが返答に困っている横でひとつの魔法グッズを見て、買うといいます。

とりあえずレジで会計をします。はづきが280円と伝えると、男の子は元気よくお金を持っていないから自分の宝物と交換してくれといいます。

男の子が置いていったのは自分の着ていたボロボロのシャツです。

どれみたちは事情をマジョリカに話します。いつものマジョリカなら怒りそうなのですが、意外な言葉が出てきます。

「まあ、こんなものでも魔法玉一個分くらいにはなるだろ・・・。」

どれみは驚きます。そんなMAHO堂にデラがきます。

マジョリカは早速デラにシャツの鑑定を依頼します。デラは、天秤を出して測ります。

すると、シャツは魔法玉20個分の価値がありました。

売ろうとするマジョリカを遮り、何故こんな価値があるのかとどれみが問います。

デラがその事に答えます。魔女界では、同じ物であっても持ち主がそれに対して強い思いを持っていると価値が変わるのだと。

三人がこのシャツが何故魔法玉20個分の価値があるのか考えていると、ドドが襟のタグに名前が書いてある事に気づきます。

名前は「芝山だいち」が書き直されて「芝山みさき」となっています。

どれみは、これを見て兄弟のお下がりだと気づきます。

そして、どれみが家に帰宅するとぽっぷが友達とお菓子パーティーをしていました。

すると、会話の中にサッカーシャツという単語が聞こえてきます。

どれみはこっそりとその会話を聞いていると、みさきは兄であるだいちがMAHO堂で買った魔法グッズのおかげで次の試合に出られるのだと自慢気に話しています。

何故、魔法玉20個分のシャツと引き換えにしてまでグッズが欲しかったのかをどれみは知ります。

あくる日のサッカー部で練習しているだいちをどれみたちは遠目で見ます。

しかし、その練習を見る限り、お世辞にも上手とは言えません。こればかりは魔法グッズでもどうにもならないと分かってはいますが、みさきは既に出られるものだと思い込んでいるという事にどれみたちは悩みます。

夕方、どれみたちがMAHO堂から帰ろうとしている目の前をみさきが走って行きます。

後を追っていくと、そこには練習しているだいちがいます。みさきは、試合の日が決まった事を知ってだいちの所にきたのです。

当然、だいちは試合に出られるものだとみさきは思って話をしますが、現実はだいちは試合に出られるレベルではありません。

みさきは、魔法グッズがあるから大丈夫だと言いますが、それがだいちを怒らせてしまいます。

だいちは、みさきから貰ったそのグッズを投げ捨てて、試合にも来るなとまで言ってしまいます。

涙を目に貯めながら、みさきも頼まれても行かないと言って帰ってしまいます。

一部始終を見ていたどれみたちは、みさきがあまりにも可哀想だと感じ、マジカルステージで「だいち君を試合に出したい!」と願います。

すると、どこからともなく犬の鳴き声がします。何が起きたのか確かめるために三人はしばらく辺りを見回りますが特に変化がない様子。

失敗したと思い諦めかけてた矢先、五十嵐先輩たちが犬たちに追いかけまわされています。

しばらくして、犬たちは追いかけるのやめて各々帰っていきます。

へとへとの五十嵐先輩たちはだいちが練習してる所に出くわします。

他の二人はだいちを小馬鹿にしますが、五十嵐先輩だけは真剣な眼差しでだいちの練習を見ます。

もしかしたら魔法の効果でだいちが試合に出れていないだろうかと思い、どれみたちは試合を見に来ますが、残念ながらだいちはベンチに。

しかし、試合が始まってすぐにだいちがベンチ横でウォーミングアップを初めます。そう、魔法の効果です。だいちの練習風景を見た五十嵐先輩たちが先生に頼み、後半だけ出られる事になったのです。

どれみたちは急いでみさきを探しにいく事に。しかし、なかなか見つかりません。

そうしてるうちに試合は後半戦に。いよいよだいちが試合に出ます。

そんな時、どれみがいつもだいちが練習していた所にいるかもしれないと思い、急いで向かいます。

あまりにも急いでたどれみは誤って見習い服のまま箒で目の前まで来てしまいます。ヤケクソになったどれみはペンダントの精と偽り、だいちが試合に出ている事を告げます。

そして試合時間も残りわずか。フリーキックのチャンスがきます。逃がせないチャンスを、五十嵐先輩はだいちに任せます。

そして、運命のフリーキック。だいちは見事ゴールを決めて試合終了。美空小学校が試合に勝ちます。

その日の夕方、だいちとみさきは無事仲直りします。

どれみたちも、シャツをみさきに返してあげます。

みさきは思いの詰まったシャツを持って言います、お兄ちゃんの様なカッコイイサッカー選手になると。

みさきの思いは必ず叶うはず。思いは奇跡も起こすから。

 

感想

12話は、何気なく見ていると人間界の話で兄弟の話なんだなぁと思ってしまいますが、よく見るとこの作品における魔法の定義をしっかりと表現してくれている事に気づきます。

・魔女界における物の価値
一番この回で驚くのは、MAHO堂で購入する際、お金で払う必要がないという所です。物々交換でもいいのです。

デラが説明していますが、例え同じ物であっても持ち主の思いがどれだけ籠っているかでその物の価値が変わるという事。

これが魔女界においての物流の基本なのです。

最初の方でもマジョリカたちが言ってましたが、何故MAHO堂で売った物から得たお金じゃないと意味がないのか。

それはMAHO堂で思いを込めて作った魔法粘土のグッズで買ったお金だから初めて魔女界において価値を有するのです。お客さんたちは、その込められた思いをお金で買っているからです。

今回、みさきが対価として支払ったシャツは、見た目はボロボロですがそれだけの思いが込められているのですね。

ここからもわかるように、この作品においての魔法とは思いです。

それは、優しさや愛情であり、時には憎しみや悲しみも大いなる力となります。

もしかしたら、あなたがずっと大事にしているソレは魔女界ではとんでもないお宝かもしれませんね♪



ということで、やっと1クール分書き終えました。あと3クール+3年分ありますね・・・w頑張って書いていきますww

ではでは ノシ